カナダワーキングホリデー留学センター「カナダガイダンス」
--カナダ高校留学--

カナダ高校留学:高校教育制度


カナダの学校の呼び方と学年の呼び方

一般にカナダでは、中学校、高校を総称して第二学校「Secondary School(セカンダリースクール)」 と言いますが高校「High School(ハイスクール)」とは言いません。

私がオーストラリアに住んでいた時、クインズランド州のゴールドコーストでは公立の中学高校を「High School」と呼び 、私立の中学高校を「College (カレッジ)」と呼んでいました。しかし日本ではカレッジを直訳して短期大学と翻訳していますのでオーストラリアでの私立中学高校の呼び方は 私達に混乱をおこす原因になります。

(この混乱はバンクーバーの英語学校ESLが自校の名称を「バンクーバーカレッジ」とか「カナダカレッジ」などと好きに名のりますので日本の留学生のご両親が錯覚してわが子がカナダの短大に進学したと思い込んで2年で2000万円の異常な大金を日本にあるカナダの専門留学センターに支払った悲喜劇のケースも目の前で見ています)。

カナダの教育制度もオーストラリアの教育制度と同じで州単位でシステムが違います。例えば、オーストラリアにいた時、私は2回も小学校の修学旅行に行くことになりました。ニューサウスウェルズ州では、6年生が小学校の最後の学年で、シドニー郊外の昔のゴールドラッシュの場所の一つであるBathurst (バサースト)に行きました。クインズランド州では、7年生(日本の中学1年生相当)が小学校の最後の学年だったので、オーストラリアの首都キャンベラまで行きました。

カナダのブリティッシュコロンビア州では、オーストラリアのクインズランド州と同じ7年生が小学校の最終学年です。8年生(日本の中学2年生相当)から第二学校 Secondary School(日本の高校相当) になります。高校1年生が「Grade 10 (グレード10)」、高校2年生が「Grade 11 (グレード11)」、高校3年生が「Grade 12 (グレード12)」です。トロントのあるカナダ東部のオンタリオ州では昔グレード13までありました。しかし今はカナダの他の州に足並みを揃えグレード12までにしています。

(カナダの教育制度で最も大きな驚きはオタワにあるカナダ連邦政府は文部省を持っていない事です。教育は州政府に任せています。それ国家が経営する国立大学は一軒もありません。ですからカナダの州立大学は日本の国立大学に相当します)

カナダの公立高校と私立高校

日本の高校3年生は大学受験の為に「全国統一テスト」を受けますが、カナダでは公立高校生徒も私立高校生徒もカナダの大学入学に必要な「国家の統一テスト」でなく「州単位のテスト」を受けます。そのテストに合格するための受験科目が高校3年で組まれています。

カナダでは私立と公立の高校間の学力上の差はありません。それよりも高校所在地区の地域差の方が学力上で差がついています。ですからバンクーバーのどの地域の中学高校に通学するかが大事になります。カナダの中産階級以上のご家庭は時として伝統的な英国風の考えで教会(チャーチ)系の寄宿舎付の私立高校に入れたりします。また、そういう所では小学校以来の友達グループがしっかり出来上がっていて仲間に入れて貰えず他の公立高校に転校したという日本人高校留学生の話も聞いています。

カナダの高校の選択科目

カナダの高校では、一人ひとりの高校生がどの選択科目(ラテン語、音楽、第二外国語、科学など)を取るかをその年の初めに決め、自分でカリキュラムを組みます。各科目の先生は個々に自分の教室を持ち、生徒が授業ごとに違う先生の教室を訪問するシステムです。

(カナダの中学高校の校舎の中にで面白いなと思ったのは教室によっては、英国のエリザベス女王の絵が壁にかけてあったことです。日本の中学高校の教室に天皇陛下の写真が張ってある事は現在ではまず無いのと大きな違いです)

また、カナダの高校の生徒が一つの分野で特別優れた才能を発揮した場合、普通の必要な科目は午前中だけ取り、午後からは自分の得意な分野(勉強、あるいはスポーツのトレーニング)だけを受けても構わない処置を取ってくれます。それを「スーパーアチーバー」プログラムと呼びますが、その個人の得意な分野を応援してくれます。

各中学高校によってそのプログラム内容は異なります。また特定の高校では、その高校の授業の中で大学レベルの数学や科学芸術のコースなどが選択出来て、高い点数を取るとそのコースを次に入った大学の単位として認めてくれるシステムがあります。

カナダの高校での成績表

カナダの高校では期末試験だけでなく普段のテストの成績が大きなウエイトを占めています。小さい「クイズ」というテストが毎週あり、「アサインメント」(宿題)という名前のプロジェクトやプレゼンテーション、また大きい「テスト」があります。出席率も点数の一部として考慮されます。全生徒の全てのスコアが先生の持っているコンピューターのプログラムの中に入力してあります。カナダの成績表のつけ方は100パーセント満点中何パーセント取ったかと言うと言う採点方法です。例えば86%以上取ればA。その次がB、C、Dと低い%を取った順番になっています。

カナダの高校からカナダ、アメリカの北米大陸大学、短大の進学

カナダの高校では大学進学で11年生と12年生の2年間の成績が大事なのは日本の受験と同じです。12年生のコースの場合は普段の成績と州共通の最終試験の成績で最終成績が決まります。

カナダの大学、短大、コミュニティカレッジのどれかに進学を希望する場合、その大学/短大/コミュニティカレッジの中の特定専攻学科や特定専攻学部が求める最低限の取得すべき科目を高校での選択科目の中でかならず取っておく必要があります。このカナダ大学、短大、コミュニティカレッジへの進路決定の教育指導員としてカナダの高校には、高校カウンセラーが高校内にそれぞれオフィスを構え、高校生にどの選択科目内のどの教科を取るべきかを指導ています。また、高校にカナダアメリカの多くの大学の受験部門の関係者が大学宣伝の為にプレゼンテーションをする為に高校に来ます。興味のある大学、短大、コミュニティカレッジ「説明会」が掲示板に張られますので高校生は選択して学校内の会議室での説明会に参加します。

カナダの高校のカウンセラーは大勢の高校生の世話をしています。高校生一人だけのカウンセラーではありません。それ故何か疑問を感じた時は積極的にカウンセラーに相談に行くのがカナダアメリカスタイルです。能動的なアグレッシブなカナダ的な北米的態度が重要です。日本人高校留学生は日本的な謙譲の美徳と言う価値感はカナダアメリカのライフスタイルではマイナス要素になりなす。

カナダの高校で学んだからと行ってカナダアメリカの大学、短大、コミュニティカレッジに入学が約束されているわけではありません。高校在学中大学に入学したい場合は必ず「グレード12レベルの英語」を取らなければなりません。

日本人カナダ高校留学生は頑張らないと「グレード12レベルの英語」に達しません。日本人カナダ高校留学生には大変難しいのです。実際に(12年生)グレード12レベルの「高校留学生用英語」しか取れない日本人カナダ高校留学生の数が多いです。この少し劣った高校英語のレベルでも、日本人カナダ留学生はカナダブリティッシュコロンビア州卒業証をカナダの高校から発行して貰えます。日本人カナダ高校留学生は頑張って勉強すればカナダアメリカのコミュニティカレッジ、短大、大学に入学する可能性を持っています。すべてカナダ高校留学生本人の努力次第です。

高校の全教科の学習を頑張っているけれど英語力だけがどうしても他のカナダ人の水準に達しないという日本人留学生は高校の各教科の先生、カウンセラーが応援してくれます。海外留学生を沢山扱っているカナダの高校ではカナダと日本の文化の違いを良く理解しています。しかしやる気のない日本人留学生は落第や退学と言う非常に辛い状況に直面します。

上に戻る  ホーム


(c) 2001 2007 カナダワーキングホリデー留学センターCanada Guidance. All Rights Reserved. Reproduction without Permission Prohibited.